PHI関数の詳細解説(Excel)

Excel PHI関数の使い方

本記事では、ExcelのPHI関数の使い方について解説します。PHI関数は、標準正規分布の密度関数の値を計算するための関数です。ここでは、PHI関数の構文や引数について説明し、具体的なサンプルを用いて計算方法を紹介します。

PHI関数の構文

PHI関数の構文は以下の通りです。

PHI(x)

引数には次のような値が入ります。

  • x : 標準正規分布の密度関数を計算する際の変数です。実数を指定します。

標準正規分布とは

標準正規分布は、平均が0で標準偏差が1の正規分布を指します。正規分布は、自然界や社会現象でよく観測されるデータの分布パターンであり、釣鐘型のカーブを描きます。標準正規分布は、他の正規分布と比較しやすいように、平均と標準偏差を一定の値に揃えたものです。

PHI関数の使用例

それでは、PHI関数を使って標準正規分布の密度関数の値を計算する方法を見ていきましょう。

例えば、変数xが1の場合の標準正規分布の密度関数の値を求めたい場合、以下のように入力します。

=PHI(1)

この計算式を実行すると、約0.24197という値が返ります。これは、変数xが1の場合の標準正規分布の密度関数の値を表しています。

注意点

PHI関数は、標準正規分布の密度関数の値を計算するための関数であり、確率そのものを計算するわけではありません。確率を計算する場合は、NORM.S.DIST関数やNORM.DIST関数を使用してください。

また、PHI関数は標準正規分布のみに対応しています。平均と標準偏差が異なる正規分布の密度関数の値を計算する場合は、NORM.DIST関数を使用してください。

まとめ

本記事では、ExcelのPHI関数について解説しました。PHI関数は、標準正規分布の密度関数の値を計算するための関数で、構文は「PHI(x)」です。引数xには実数を指定します。PHI関数は、確率そのものではなく密度関数の値を計算するために使用されます。

確率を求める場合や、平均と標準偏差が異なる正規分布の密度関数の値を計算する場合は、NORM.S.DIST関数やNORM.DIST関数を使用してください。これらの関数を使いこなすことで、様々な正規分布に関するデータ解析が可能となります。

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