CHISQ.TEST関数の詳細解説(Excel)

Excel CHISQ.TEST関数の使い方と解説

Excelの「CHISQ.TEST関数」は、実測値と期待値の間に統計的に有意な差があるかどうかをカイ二乗検定を用いて検証するための関数です。この記事では、CHISQ.TEST関数の使い方について解説します。

CHISQ.TEST関数の構文

CHISQ.TEST関数の書式は以下のとおりです。

CHISQ.TEST(実測値範囲, 期待値範囲)

引数について説明します。

  • 実測値範囲:実測値を含むセル範囲を指定します。これは、観測データを格納したセル範囲です。
  • 期待値範囲:期待値を含むセル範囲を指定します。これは、帰無仮説に基づいて計算された期待度数を格納したセル範囲です。

CHISQ.TEST関数のサンプル

CHISQ.TEST関数を使用して、実測値と期待値の間に統計的に有意な差があるかどうかを検証する例を見ていきましょう。

A B C
1 実測値 期待値
2 45 50
3 55 50

この例では、2つのカテゴリーについて、実測値と期待値が与えられています。実測値はA2:A3、期待値はB2:B3の範囲にあります。

以下の式を使用して、実測値と期待値の間に統計的に有意な差があるかどうかを検証します。

=CHISQ.TEST(A2:A3, B2:B3)

Excelに上記の式を入力すると、「0.09024」という値が得られます。これはカイ二乗検定のp値です。通常、p値が0.05以下の場合、帰無仮説が棄却され、実測値と期待値の間に統計的に有意な差があると判断されます。しかし、この例ではp値が0.09024であり、0.05よりも大きいため、帰無仮説を棄却できません。つまり、実測値と期待値の間に統計的に有意な差はないと結論付けることができます。

注意点

CHISQ.TEST関数を使用する際には、実測値範囲と期待値範囲のセルの数が一致していることを確認してください。一致していない場合、関数はエラーを返します。

まとめ

この記事では、ExcelのCHISQ.TEST関数の使い方について解説しました。CHISQ.TEST関数は、実測値と期待値の間に統計的に有意な差があるかどうかをカイ二乗検定を用いて検証するための関数です。実測値範囲と期待値範囲を引数として指定し、関数はp値を返します。p値が0.05以下の場合、実測値と期待値の間に統計的に有意な差があると判断されます。

CHISQ.TEST関数を使用して、データ分析において実測値と期待値の差を検証することで、より正確で信頼性の高い結果を得ることができます。

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