FORECAST.ETS関数の詳細解説(Excel)

ExcelのFORECAST.ETS関数の使い方

ExcelのFORECAST.ETS関数は、過去のデータに基づいて将来の値を予測するために使用されます。この関数は、指数平滑法を用いて時系列データのトレンドや季節性を考慮した予測を行います。この記事では、FORECAST.ETS関数の使い方を解説し、実際のサンプルを用いて説明します。

FORECAST.ETS関数の構文

FORECAST.ETS(目標期日, 値, タイムライン, [季節性], [データ 補完], [集計])

引数の説明

  1. 目標期日:予測したい期間の日付を指定します。
  2. 値:過去のデータの値を含むセル範囲を指定します。通常、過去の売上や在庫数などの数値データを指定します。
  3. タイムライン:過去のデータの日付を含むセル範囲を指定します。値引数と同じ長さでなければなりません。
  4. [季節性]:オプションの引数で、データの季節性を指定します。デフォルト値は1です。通常、季節性がある場合は12(月次データの場合)または4(四半期データの場合)を指定します。
  5. [データ 補完]:オプションの引数で、欠損値の扱いを指定します。デフォルト値は1です。0を指定すると、欠損値はゼロとして扱われます。
  6. [集計]:オプションの引数で、予測の集計方法を指定します。デフォルト値は0です。0を指定すると、予測は加重平均として計算されます。1を指定すると、予測は線形回帰として計算されます。

実際のサンプル

以下の表は、過去6か月の月次売上データを示しています。

A B
1 売上
2 2022/10/01 12000
3 2022/11/01 15000
4 2022/12/01 18000
5 2023/01/01 11000
6 2023/02/01 13000
7 2023/03/01 16000

次の月(2023年4月)の売上を予測するために、FORECAST.ETS関数を使用します。

=FORECAST.ETS("2023/04/01", B2:B7, A2:A7, 12)

この計算式では、目標期日に2023年4月1日を指定し、過去の売上データ(B2:B7)とタイムライン(A2:A7)を指定しています。季節性には12を指定し、データの季節性を考慮して予測を行います。データ補完と集計はデフォルト値を使用しています。

この計算式を実行すると、2023年4月の売上予測値が得られます。

まとめ

ExcelのFORECAST.ETS関数は、時系列データのトレンドや季節性を考慮した予測を行うための便利な機能です。構文と引数を理解し、適切なサンプルデータを用いて計算を行うことで、将来の値を予測することができます。ぜひ、ビジネスや日常生活でのデータ分析に活用してみてください。

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