NORM.DIST関数の詳細解説(Excel)

ExcelのNORM.DIST関数の使い方

ExcelのNORM.DIST関数は、正規分布の確率密度関数や累積分布関数を計算する際に使用される関数です。この記事では、NORM.DIST関数の使い方について、初級者向けに解説していきます。

NORM.DIST関数の構文

NORM.DIST関数の構文は以下の通りです。

NORM.DIST(x,平均,標準偏差,関数形式)

引数は以下の通りです。

  • x:確率密度関数または累積分布関数を計算する値です。
  • 平均:正規分布の平均値です。
  • 標準偏差:正規分布の標準偏差です。
  • 関数形式:確率密度関数を計算する場合はFALSEまたは0、累積分布関数を計算する場合はTRUEまたは1を指定します。

NORM.DIST関数の使い方

ここでは、NORM.DIST関数の使い方をサンプルを通して説明します。

以下の表は、あるテストの点数の分布を示しています。

A B
1 点数 人数
2 60 5
3 70 8
4 80 12
5 90 7

このテストの点数の平均は77点、標準偏差は8点だとします。点数が80点の場合、確率密度関数を求めるには以下のようにNORM.DIST関数を使用します。

=NORM.DIST(80, 77, 8, FALSE)

この式を実行すると、0.0489という値が返ります。これは、点数が80点の確率密度が0.0489であることを意味します。

同様に、点数が80点以下の累積分布関数を求めるには以下のようにNORM.DIST関数を使用します。

=NORM.DIST(80, 77, 8, TRUE)

この式を実行すると、0.7340という値が返ります。これは、点数が80点以下である確率が73.40%であることを意味します。

NORM.DIST関数の注意点

NORM.DIST関数を使用する際には、以下の注意点があります。

  • 平均および標準偏差の値が正しく設定されていることを確認してください。誤った値を使用すると、計算結果も正しくなくなります。
  • 関数形式の引数でFALSEまたは0を指定すると確率密度関数、TRUEまたは1を指定すると累積分布関数が計算されることを確認してください。
  • NORM.DIST関数は正規分布を前提として計算されるため、データが正規分布に従っているかどうかを確認することが重要です。

まとめ

この記事では、ExcelのNORM.DIST関数の使い方について解説しました。NORM.DIST関数は、正規分布の確率密度関数や累積分布関数を計算する際に便利な関数です。初級者の方もぜひ、NORM.DIST関数を活用してデータ解析の幅を広げてください。

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