POISSON.DIST関数の詳細解説(Excel)

ExcelのPOISSON.DIST関数の使い方

ExcelのPOISSON.DIST関数は、ポアソン分布を利用して確率や累積確率を計算する際に使用されます。本記事では、POISSON.DIST関数の使い方について解説します。

POISSON.DIST関数の構文

POISSON.DIST関数の構文は以下の通りです。

POISSON.DIST(イベント数, 平均, 関数形式)

引数について説明します。

  • イベント数:計算対象となるポアソン分布におけるイベント数です。整数を指定します。
  • 平均:ポアソン分布の平均値(λ)です。平均イベント発生数として実数を指定します。
  • 関数形式:確率質量関数(FALSE)か累積分布関数(TRUE)を選択します。関数形式を指定しない場合、デフォルトでは確率質量関数(FALSE)が選択されます。

POISSON.DIST関数の使用例

以下に、POISSON.DIST関数を使用した具体的な例を示します。

ある交差点での1時間あたりの事故発生数が平均2件のポアソン分布に従うと仮定しましょう。この場合、1時間にちょうど3件の事故が発生する確率を計算したいと思います。

計算式は以下の通りです。

=POISSON.DIST(3, 2, FALSE)

結果として、「0.180447」が返されます。これは、1時間あたりちょうど3件の事故が発生する確率が約18.0%であることを示しています。

累積分布関数の例

次に、1時間あたりの事故発生数が0~3件の範囲で発生する確率を求める場合を考えます。この場合、累積分布関数(TRUE)を指定します。

計算式は以下の通りです。

=POISSON.DIST(3, 2, TRUE)

結果として、「0.857123」が返されます。これは、1時間あたりの事故発生数が0~3件の範囲で発生する確率が約85.7%であることを示しています。

サンプル表を使ったPOISSON.DIST関数の使用例

以下に、サンプル表を使ったPOISSON.DIST関数の使用例を示します。

A B C
1 イベント数 平均 確率
2 0 2
3 1 2
4 2 2
5 3 2

上記の表で、1時間あたりの事故発生数(A列)が0~3件の場合における、平均事故発生数(B列)が2件のポアソン分布における確率(C列)を計算します。

計算式は以下の通りです。

=C2: =POISSON.DIST(A2, B2, FALSE)
=C3: =POISSON.DIST(A3, B3, FALSE)
=C4: =POISSON.DIST(A4, B4, FALSE)
=C5: =POISSON.DIST(A5, B5, FALSE)

結果として、以下のような値がそれぞれのセルに返されます。

A B C
1 イベント数 平均 確率
2 0 2 0.135335
3 1 2 0.270671
4 2 2 0.270671
5 3 2 0.180447

このように、POISSON.DIST関数を使って、ポアソン分布に基づく確率や累積確率を求めることができます。初級者にもわかりやすいように説明しましたが、実際の問題に応用する際には、状況に応じて適切な引数を指定し、正確な結果を得ることが重要です。また、ポアソン分布は一定期間内に起こるイベントの確率を扱うため、適切な状況で利用することが望ましいです。

まとめ

本記事では、ExcelのPOISSON.DIST関数の使い方について、構文や引数の説明、具体的な使用例を通じて解説しました。POISSON.DIST関数は、ポアソン分布を利用して確率や累積確率を計算するための便利な関数です。初級者でも理解しやすいように説明しましたので、ぜひ実際の問題解決に役立ててください。

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