Z.TEST関数の詳細解説(Excel)

ExcelのZ.TEST関数の使い方

この記事では、Excelの「Z.TEST関数」の使い方について説明します。Z.TEST関数は、母平均を検定するためのz検定を行う関数です。この関数を用いることで、母平均が指定した値と等しいかどうかを調べることができます。

Z.TEST関数の構文

Z.TEST関数の構文は以下の通りです。

Z.TEST(配列, x, [Σ])

それぞれの引数には以下の値を指定します。

  • 配列:標本データが含まれるセル範囲を指定します。
  • x:検定する母平均の値を指定します。
  • [Σ]:(オプション)既知の母標準偏差を指定します。省略すると、標本標準偏差を使用します。

Z.TEST関数の使用例

ここでは、次の表の標本データを使って、Z.TEST関数を使った例を説明します。

A
1 テストスコア
2 70
3 80
4 85
5 90
6 75
7 88

このデータを使って、母平均が80であるかどうかを検定してみましょう。

=Z.TEST(A2:A7, 80)

この式を入力すると、約0.337という値が返ります。これは、z検定によって得られた片側p値です。一般的に、p値が0.05以下であれば、母平均が指定した値と有意に異なると判断されます。今回の場合、p値が0.337なので、母平均が80であるという仮説は棄却されません。

まとめ

この記事では、ExcelのZ.TEST関数の使い方について解説しました。Z.TEST関数は、母平均を検定するためのz検定を行う関数で、データから母平均が指定した値と等しいかどうかを調べることができます。引数には標本データのセル範囲、検定する母平均の値、そしてオプションで既知の母標準偏差を指定します。標本標準偏差を使用する場合は、母標準偏差の引数を省略します。

Z.TEST関数は、母平均に関する仮説検定を行う際に有用です。結果として得られるp値を使って、仮説を棄却するか受容するかを判断することができます。一般的には、p値が0.05以下の場合に仮説を棄却し、母平均が指定した値と有意に異なると判断します。

ExcelのZ.TEST関数を使うことで、統計的な検定を行うことが容易になります。これにより、データ分析や意思決定の根拠を客観的に示すことが可能になります。ただし、適切な検定手法を選択し、結果の解釈に注意を払うことが重要です。

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