SKEW関数の詳細解説(Excel)

ExcelのSKEW関数の使い方

この記事では、Excelの「SKEW関数」の使い方について詳しく解説します。SKEW関数は、データセットの歪度(データの非対称性を示す統計量)を計算する関数です。歪度が正の場合、データは右に歪んでいることを示し、歪度が負の場合、データは左に歪んでいることを示します。

SKEW関数の構文

SKEW関数の構文は以下の通りです。

SKEW(数値 1, [数値 2], ...)

引数の説明:

  • 数値 1: 必須。データセットの最初の値。
  • 数値 2, …: オプション。データセットの他の値。最大で253個まで追加できます。

サンプルデータの作成

以下の表は、あるクラスの学生10人のテストの点数を示しています。

A B C D E F G H I J K
1 学生1 学生2 学生3 学生4 学生5 学生6 学生7 学生8 学生9 学生10
2 80 75 90 68 88 65 85 72 93 70

SKEW関数の使用方法

上記の表から、学生のテストの点数の歪度を計算するには、以下のようにSKEW関数を使用します。

=SKEW(A2:K2)

この式を使うと、歪度が約0.15と計算されます。これは、データがわずかに右に歪んでいることを示しています。

注意点

SKEW関数を使用する際には、以下の点に注意してください。

  • データセットに空白やエラー値(#N/A、#REF!など)が含まれていると、SKEW関数はエラーを返します。必要に応じて、IFERROR関数やISNUMBER関数を使用して、エラー値を除外してからSKEW関数を使用してください。
  • SKEW関数を使用する際には、データセットに少なくとも3つの有効な値が含まれていることを確認してください。2つ以下の値では、歪度を計算できません。
  • 歪度は、データの分布が正規分布からどれだけ歪んでいるかを示す一つの指標ですが、歪度だけでデータの全体像を把握することは難しいです。データの形状や特徴を理解するためには、平均、中央値、標準偏差、四分位範囲などの他の統計量も参考にすることが重要です。

まとめ

この記事では、ExcelのSKEW関数の使い方について説明しました。SKEW関数は、データセットの歪度を計算するための関数で、データの非対称性を評価する際に役立ちます。ただし、SKEW関数を使用する際には、データセットに適切な値が含まれていることを確認し、他の統計量と併せてデータを解析することが重要です。これにより、データの特徴や傾向を正確に把握することができます。

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