OnTimeメソッド解説(Excel VBA)

Excel VBAのOnTimeメソッドについて

OnTimeメソッドは、Excel VBAにおける非常に便利なメソッドで、特定の時間にマクロを実行するスケジューリング機能を提供します。これにより、特定の時間にプロシージャを自動的に実行するタスクを設定することが可能になります。

OnTimeメソッドの構文


Application.OnTime(EarliestTime, Procedure, LatestTime, Schedule)

ここで、OnTimeメソッドのパラメータは以下のとおりです:

  • EarliestTime: マクロを実行する最早の時間。日付と時間の値を含むことができます。
  • Procedure: 実行するマクロの名前。文字列で指定します。
  • LatestTime (オプション): 最遅でもこの時間にはマクロが実行されるべき時間。EarliestTimeからの時間的な遅延を許容する範囲を指定します。
  • Schedule (オプション): このパラメータは真偽値を取り、trueの場合には指定したProcedureをスケジュールに登録し、falseの場合にはスケジュールから削除します。

サンプルコード


Sub RunScheduledMacro()
    Application.OnTime Now + TimeValue("00:00:10"), "ScheduledMacro"
End Sub

Sub ScheduledMacro()
    MsgBox "Scheduled Macro has run!"
End Sub

このサンプルでは、現在の時間に10秒を加えた時間(つまり現在から10秒後)に “ScheduledMacro” を実行します。ScheduledMacroは単純なメッセージボックスを表示するだけのマクロですが、ここには任意の処理を記述することが可能です。

注意点と応用例

OnTimeメソッドを使用する際には、指定した時間が過ぎると指定したマクロが実行されることを理解しておくことが重要です。したがって、スケジュールされたマクロがユーザーの操作を中断させないように、または他のマクロとの競合を引き起こさないように、適切なタイミングと処理を設計する必要があります。

OnTimeメソッドの応用範囲は広く、例えば定期的なデータの更新、特定時間に自動的にレポートを生成する、一定間隔でシステムの監視を行うといった場合に有効活用することができます。

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