Excel VBAの「BorderAroundメソッド」解説

Excel VBAでは、セル範囲に対して外側の罫線を簡単に追加できます。これは、「BorderAroundメソッド」を使用することで可能となります。このメソッドを使用すると、色、線のスタイル、および重みを指定して、選択した範囲のセルに罫線を追加できます。

BorderAroundメソッドの基本的な使い方

以下に示すのは、基本的なBorderAroundメソッドの使用方法です。

Range.BorderAround (LineStyle, Weight, ColorIndex, Color, ThemeColor)

各パラメータの説明は次のとおりです:

• LineStyle – 罫線の種類を指定します。これは任意の引数で、指定しない場合は連続線になります。
• Weight – 罫線の太さを指定します。これも任意の引数で、指定しない場合は標準の太さになります。
• ColorIndex – 罫線の色を指定します。これも任意の引数で、指定しない場合は黒になります。
• Color – 罫線の色をRGBで指定します。これは任意の引数で、ColorIndexが指定されている場合は無視されます。
• ThemeColor – テーマ色を指定します。これは任意の引数で、ColorIndexまたはColorが指定されている場合は無視されます。

BorderAroundメソッドの使用例

それでは、具体的な使用例を見てみましょう。

Sub AddBorderAround()
    With Worksheets("Sheet1").Range("A1:B2")
        ' Add a thick blue border around the range
        .BorderAround LineStyle:=xlContinuous, Weight:=xlThick, Color:=RGB(0, 0, 255)
    End With
End Sub

このコードは、ワークシート”Sheet1″の範囲A1:B2に、太さが厚い青色の罫線を追加します。

注意点

BorderAroundメソッドは、指定した範囲の外側に罫線を追加します。範囲内のセル間の罫線を設定するには、Bordersコレクションを使用する必要があります。

内部の罫線を設定するサンプルコード

それでは、範囲内のセル間に罫線を設定するコードを見てみましょう。

Sub AddInternalBorders()
    With Worksheets("Sheet1").Range("A1:B2")
        ' Add a thin red border inside the range
        .Borders.LineStyle = xlContinuous
        .Borders.Weight = xlThin
        .Borders.Color = RGB(255, 0, 0)
    End With
End Sub

このコードは、ワークシート”Sheet1″の範囲A1:B2内の各セルに、太さが薄い赤色の罫線を追加します。

BorderAroundメソッドは、Excel VBAでセル範囲に罫線を追加するための強力なツールです。それは、表や範囲を視覚的に区別するのに役立ちます。しかし、罫線のスタイルや色をカスタマイズするためには、パラメータの理解と適切な使用が重要です。