AddAboveAverageメソッド解説(Excel VBA)

AddAboveAverageメソッドについて

AddAboveAverageメソッドは、Excel VBAで使用されるメソッドの一つであり、指定した範囲の平均以上の値を持つセルに条件付き書式を適用します。このメソッドは、FormatConditionsコレクションオブジェクトに対して適用されます。

基本的な構文は以下のとおりです:


expression.AddAboveAverage (Range)

ここで、expressionは必要なFormatConditionsコレクションを表します。また、Rangeは必須の引数で、条件付き書式を適用するセル範囲を指定します。

サンプルコード

以下に、AddAboveAverageメソッドを使用したサンプルコードを示します。ここでは、A1からA10までの範囲で平均値以上のセルに赤色のフォントでの書式設定を適用しています。

Sub AddAboveAverageExample()
  Dim rng As Range
  Dim cond As AboveAverage
  
  Set rng = Worksheets("Sheet1").Range("A1:A10")
  
  ' 既存の条件付き書式をクリア
  rng.FormatConditions.Delete
  
  ' 平均値以上のセルに条件付き書式を適用
  Set cond = rng.FormatConditions.AddAboveAverage
  
  ' フォント色を赤色に設定
  cond.Font.Color = RGB(255, 0, 0)
End Sub

このコードは、まず指定した範囲(“A1:A10”)の条件付き書式をクリアします。その後、AddAboveAverageメソッドを使用して、平均以上の値を持つセルに条件付き書式を適用します。最後に、適用した条件付き書式のフォント色を赤色に設定します。

このように、AddAboveAverageメソッドを使用することで、指定した範囲の平均以上の値を持つセルを簡単に識別し、特定の書式を適用することが可能です。

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