ExcelのERROR.TYPE関数の使い方
この記事では、ExcelのERROR.TYPE関数の使い方について解説します。ERROR.TYPE関数は、セルに表示されているエラーの種類に応じた数値を返す関数です。エラーの原因を特定しやすくするために役立ちます。
ERROR.TYPE関数の書式
ERROR.TYPE関数の書式は以下の通りです。
ERROR.TYPE(エラー値)
引数は以下のとおりです。
- エラー値:エラー値を含むセルを指定します。エラー値が表示されているセルを指定することで、対応するエラーの種類を表す数値が返されます。
エラーの種類と対応する数値
ERROR.TYPE関数が返す数値は、以下のエラーの種類に対応しています。
- #NULL!
- #DIV/0!
- #VALUE!
- #REF!
- #NAME?
- #NUM!
- #N/A
- #GETTING_DATA (Excel 2000 以降では使用されていません)
サンプルと解説
以下に、ERROR.TYPE関数の使い方を示すサンプルを示します。
次の表を考えましょう。
\ | A | B | C |
---|---|---|---|
1 | 数値1 | 数値2 | 結果 |
2 | 10 | 0 | 計算式 |
3 | エラー種類 |
C2セルに以下の計算式を入力します。
=B2/A2
数値2が0のため、C2セルには「#DIV/0!」エラーが表示されます。
次に、C3セルにERROR.TYPE関数を使用して、エラーの種類を数値で取得します。
=ERROR.TYPE(C2)
この計算式によって、C3セルには「2」という値が返されます。これは、エラーの種類が「#DIV/0!」に対応する数値であることを示しています。
エラーがない場合の対応方法
ERROR.TYPE関数はエラー値が存在する場合にのみ有効です。エラーがない場合にこの関数を使用すると、#N/Aエラーが返されます。エラーがない場合に適切な値を表示するには、IFERROR関数と組み合わせることができます。
例えば、上記のサンプルで、C3セルに以下の計算式を入力することで、エラーがない場合には「エラーなし」と表示されます。
=IFERROR(ERROR.TYPE(C2), "エラーなし")
このように、ERROR.TYPE関数を使用することで、セルに表示されるエラーの種類に応じて数値を返し、エラーがない場合には適切な値を表示することができます。
まとめ
この記事では、ExcelのERROR.TYPE関数の使い方について解説しました。ERROR.TYPE関数は、エラーの種類を表す数値を返す関数であり、エラーがない場合にはIFERROR関数と組み合わせて使用することができます。エラーの原因を特定しやすくするために、この関数を活用しましょう。