COUNTIF関数の検索条件に「以降、以前、~より前、~より後」を使う方法を完全解説!

COUNTIF関数で「~より後、~以降、~より前、~以前、~以外」を設定する方法

ExcelのCOUNTIF関数を使用すると、特定の条件に一致するセルの数をカウントすることができます。この記事では、COUNTIF関数の「検索条件」にて「~より後、~以降、~より前、~以前、~以外」を指定し、該当するセル数を調査する方法を完全解説します。

日付・時刻と比較する基本的な検索条件指定方法

~より後

「~より後」は「”>~”」という形式で指定します。下の例は2020/10/13より後の日付を持つセルの数を集計する式になります。

=COUNTIF(B2:B28,">2020/10/13")

また、下の例は13:10:15より後の時刻を持つセルの数を集計する式になります。

=COUNTIF(C2:C28,">13:10:15")

~以降

「~以降」は「”>=~”」という形式で指定します。下の例は2020/10/13以降の日付を持つセルの数を集計する式になります。

=COUNTIF(B2:B28,">=2020/10/13")

また、下の例は13:10:15以降の時刻を持つセルの数を集計する式になります。

=COUNTIF(C2:C28,">=13:10:15")

~より前

「~より前」は「”<~”」という形式で指定します。下の例は2020/10/13より前の日付を持つセルの数を集計する式になります。

=COUNTIF(B2:B28,"<2020/10/13")

また、下の例は13:10:15より前の時刻を持つセルの数を集計する式になります。

=COUNTIF(C2:C28,"<13:10:15")

~以前

「~以前」は「”<=~”」という形式で指定します。下の例は2020/10/13以前の日付を持つセルの数を集計する式になります。

=COUNTIF(B2:B28,"<=2020/10/13")

また、下の例は13:10:15以前の時刻を持つセルの数を集計する式になります。

=COUNTIF(C2:C28,"<=13:10:15")

~以外

「~以外」は「”<>~”」という形式で指定します。下の例は2020/10/13以外の日付を持つセルの数を集計する式になります。

=COUNTIF(B2:B28,"<>2020/10/13")

また、下の例は13:10:15以外の時刻を持つセルの数を集計する式になります。

=COUNTIF(C2:C28,"<>13:10:15")

セル参照を使用した条件指定

COUNTIF関数では、直接数値を条件として指定するだけでなく、他のセルの値を参照して条件を指定することも可能です。

基本的なセル参照の使用方法

基本的なセル参照の使用方法は、”&”記号を使用してセルの参照を組み合わせることで、条件を動的に指定することができます。

以下はその具体的な例です。E2セルの日付より後の日付を持つセルの数を集計する式になります。

=COUNTIF(B2:B28,">"&E2)

また、以下はE4セルの時刻より後の時刻を持つセルの数を集計する式になります。

=COUNTIF(C2:C28,">"&E4)

このようにExcelのCOUNTIF関数では、セル参照を使用して条件を動的に指定することができます。

まとめ

ExcelのCOUNTIF関数を使用すると、さまざまな条件を指定してセルをカウントすることができます。この記事で紹介した条件指定方法を利用すれば、日付や時刻のデータ分析や集計作業がより簡単に、効率的に行えるようになります。

練習用のサンプル表

上記の計算式のテストをする際は以下の表をご利用ください。

利用番号 利用日付 開始時刻 日付条件
101 2020/10/15 14:57:55 2020/10/13
102 2020/10/16 10:41:18 時刻条件
103 2020/10/13 17:14:48 13:10:15
104 2020/10/16 14:41:07
105 2020/10/16 10:23:51
106 2020/10/10 12:26:38
107 2020/10/12 10:40:40
108 2020/10/12 16:53:06
109 2020/10/10 16:40:38
110 2020/10/13 13:10:15
111 2020/10/15 16:25:54
112 2020/10/15 17:18:06
113 2020/10/13 17:45:38
114 2020/10/12 16:06:09
115 2020/10/12 15:43:18
116 2020/10/11 17:28:52
117 2020/10/13 12:12:10
118 2020/10/12 15:09:56
119 2020/10/16 14:32:42
120 2020/10/16 11:24:14
121 2020/10/14 16:31:19
122 2020/10/15 16:50:25
123 2020/10/16 12:09:36
124 2020/10/11 11:46:19
125 2020/10/14 13:40:46
126 2020/10/11 15:18:09
127 2020/10/11 16:47:19

このページで解説した設定が使える他の関数

このページで解説した設定は下記の「条件付き集計関数」の引数「条件」「検索条件」で共通して使用可能です。

  • 検索対象が単一条件のみ
    • COUNTIF: 指定した範囲内で特定の条件に一致するセルの数をカウントします。
    • SUMIF: 指定した範囲内で特定の条件に一致するセルの合計値を計算します。
    • AVERAGEIF: 指定した範囲内で特定の条件に一致するセルの平均値を計算します。
  • 検索対象に複数の条件が使用可能(複数指定時はAND条件処理)
    • COUNTIFS: 複数の条件を満たすセルの数を範囲内でカウントします。
    • SUMIFS: 複数の条件を満たすセルの合計値を範囲内で計算します。
    • AVERAGEIFS: 複数の条件を満たすセルの平均値を範囲内で計算します。
    • MAXIFS: 複数の条件を満たすセルの中での最大値を取得します。
    • MINIFS: 複数の条件を満たすセルの中での最小値を取得します。

またこのページで解説した方法以外の「条件」「検索条件」の解説は下記のページを参照してください。

条件付き集計関数の「(検索)条件」についての完全解説
条件付き集計関数:概要 「条件付き集計関数」は、特定の条件を満たすデータを対象に集計を行うExcelの関数群です。これにはAVERAGEIF, SUMIF, COUNTIFなどの関数があり、これらは単一の条件を基にデータを集計します。さらに...

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