論理式の逆転、並列検討に使えるNOT、AND、OR関数の活用法

ExcelのNOT、AND、OR関数の活用法

Excelには、論理式の結果を操作したり、複数の論理式の結果から新たな論理値(TRUE,FALSE)を導き出すための関数が存在します。特に、NOT、AND、ORの3つの関数は、条件付き書式入力規則の設定、複雑なIF式の作成などに活用することができます。

NOT関数の活用

NOT関数は、与えられた論理値を逆転させます。つまり、真(TRUE)を偽(FALSE)に、偽(FALSE)を真(TRUE)に変換します。

=NOT(論理式)

例えば、あるセルの値が10未満であるかどうかを判定する論理式=A2<10があったとします。この論理式の結果を逆転させるためには、=NOT(A2<10)とします。この式は、セルA2の値が10未満でない(つまり10以上)の場合に真(TRUE)を返します。

元が複雑な関数であってもNOT()で囲めば結果が逆転します。

AND関数の活用

AND関数は、与えられたすべての論理式が真(TRUE)であるときに真(TRUE)を返します。一つでも偽(FALSE)があると、偽(FALSE)を返します。

=AND(論理式1, 論理式2, ...)

例えば、あるセルの値が10以上20以下であるかどうかを判定するには、=AND(A2>=10, A2<=20)とします。この論理式は、セルA2の値が10以上20以下の場合に真(TRUE)を返します。

AND関数は論理式を2以上指定できます。またAND関数の中にさらにAND関数やOR関数を組み込んで複雑な論理を設定することが可能です。

OR関数の活用

OR関数は、与えられた論理式のうち一つでも真(TRUE)であれば真(TRUE)を返します。すべてが偽(FALSE)である場合のみ、偽(FALSE)を返します。

=OR(論理式1, 論理式2, ...)

例えば、あるセルの値が10未満または20以上であるかどうかを判定するには、=OR(A2<10, A2>=20)とします。この論理式は、セルA2の値が10未満または20以上の場合に真(TRUE)を返します。

OR関数は論理式を2以上指定できます。またOR関数の中にさらにAND関数やOR関数を組み込んで複雑な論理を設定することが可能です。

入力規則や条件付き書式での活用

NOT、AND、OR関数は、入力規則条件付き書式の設定に非常に有用です。例えば、条件付き書式では、AND関数を使って複数の条件を満たすセルに特定の書式を適用することができます。また、入力規則では、OR関数を使って特定の条件を満たす値のみの入力を許可することができます。

まとめ

ExcelのNOT、AND、OR関数を活用することで、より複雑な条件判定や複数の条件を組み合わせた判定を行うことが可能になります。これらの関数は、データの解析や管理をより柔軟に、効率的に行うための強力なツールと言えるでしょう。

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