Excel FILTER関数と他の関数との組み合わせ: より効果的なデータ分析へ

Excel FILTER関数と他の関数との組み合わせ: より効果的なデータ分析へ

ExcelのFILTER関数は、単体で使っても強力なデータ抽出機能を持っていますが、他の関数と組み合わせることで、さらに効果的なデータ分析が行えます。本記事では、FILTER関数と他の関数との組み合わせについて解説します(FILTER関数の基本的な使い方に関する記事はこちら)。

FILTER関数とSUM, AVERAGE, COUNT等の組み合わせ

まずは、FILTER関数をSUM, AVERAGE, COUNT等の集計関数と組み合わせる方法について見ていきましょう。例えば、以下のようなデータがあるとします。

氏名 部署 給与 勤続年数
山田太郎 営業部 350,000 3
鈴木花子 経理部 450,000 8
佐藤一郎 営業部 280,000 2
田中美咲 総務部 400,000 5

営業部の社員の給与合計を計算する場合、以下のようにFILTER関数とSUM関数を組み合わせます。

=SUM(FILTER(C2:C5, B2:B5="営業部"))

同様に、営業部の社員の給与平均を求める場合は、以下のようにFILTER関数とAVERAGE関数を組み合わせます。

=AVERAGE(FILTER(C2:C5, B2:B5="営業部"))

FILTER関数とIF, AND, OR等の組み合わせ

FILTER関数は、IF, AND, OR等の条件関数とも組み合わせることができます。例えば、給与が350,000円以上で勤続年数が5年以上の社員のデータを抽出し、その人数を計算する場合、以下のようにFILTER関数とCOUNT関数を組み合わせます。

=COUNT(FILTER(A2:A5, (C2:C5 >= 350000) * (D2:D5 >= 5)))

この場合、給与が350,000円以上かつ勤続年数が5年以上の条件を満たす社員が1名(鈴木花子さん)いるため、結果は1となります。

また、給与が350,000円以上かつ営業部に所属するか、勤続年数が5年以上の社員のデータを抽出し、その人数を計算する場合、以下のようにFILTER関数とCOUNT関数を組み合わせます。

=COUNT(FILTER(A2:A5, ((C2:C5 >= 350000) * (B2:B5="営業部")) + (D2:D5 >= 5)))

この場合、条件を満たす社員が2名(山田太郎さん、鈴木花子さん)いるため、結果は2となります。

組み合わせを活用したデータ分析の例

これまでに紹介したFILTER関数と他の関数の組み合わせを活用すれば、さまざまなデータ分析が可能になります。例えば、部署ごとの給与合計や平均、社員の勤続年数に応じた給与の傾向分析などが行えます。また、特定の条件を満たす社員のリストを作成し、それに基づいて業務改善や人事評価を行うこともできます。

ExcelのFILTER関数と他の関数との組み合わせをマスターすることで、データ分析がより効果的かつ効率的になり、ビジネス上の意思決定をサポートします。

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