Excelで0を除いた最小値を求める方法
ExcelのMIN関数は指定した範囲の最小値を返す非常に便利な機能ですが、0の値を含んだセルがある場合、その0を最小値として計算してしまいます。この記事では、0を除いた最小値を求める2つの方法を、初心者の方にもわかりやすく説明します。
準備するデータ
以下の表を用意しました。この表で、A2:A6セルの数値から0を除いた最小値を計算することを考えます。
A | B | |
---|---|---|
1 | 数値 | 0を除いた最小値 |
2 | 0 | |
3 | 5 | |
4 | 10 | |
5 | 20 | |
6 | 15 |
方法1:IF関数と配列数式を利用する
この方法では、配列数式とIF関数を組み合わせて利用します。まずは以下の数式を用意します。
=MIN(IF(A2:A6<>0, A2:A6))
この数式は、「A2:A6の範囲で、0でないセルの最小値を求める」という意味です。
しかし、この式は配列数式なので、Enter キーを押すだけではなく、Ctrl + Shift + Enter キーを押す必要があります。これにより、Excelはこの数式を配列数式として扱い、結果を出力します。
この数式をB2セルに入力し、Ctrl + Shift + Enter キーを押すと、B2セルには0を除いた最小値(この場合は5)が表示されます。
方法2:MINIFS関数を利用する
もう1つの方法として、MINIFS関数を使用する方法があります。MINIFS関数は、指定された条件を満たす範囲内の最小値を返す関数です。以下の式を用意します。
=MINIFS(A2:A6, A2:A6, “<>0”)
この式は、「A2:A6の範囲で0以外の値を持つセルの最小値を求める」という意味になります。
この数式をB2セルに入力し、Enter キーを押すと、B2セルには0を除いた最小値(この場合は5)が表示されます。
どちらの方法を選ぶべきか
MINIFS関数の利点は、複数の条件を指定できる点にあります。例えば、ある範囲で0と1を除いた最小値を求めたい場合は、2つの条件を指定することができます。
それに対して、配列数式とIF関数を組み合わせた方法は、より複雑な計算に対応できますが、記述が少し複雑になり、また、入力時に特別なキー操作(Ctrl + Shift + Enter)が必要になります。
どちらの方法を使うかは、計算の複雑さや自分自身の好みによるところです。
まとめ
Excelは強力な表計算ツールであり、同じ結果を得るためのさまざまな方法が存在します。ここでは、0を除いた最小値を求める2つの方法を紹介しました。どちらの方法もその場合により適したもので、効率的なデータ処理のためには、これらの方法を理解し活用することが重要です。
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