0を除いた平均値を求める

Excelで0を除いた平均値を求める方法

ExcelのAVERAGE関数は、指定した範囲の数値の平均値を計算する便利な関数です。しかし、この関数は0を含む全ての数値を考慮します。つまり、0が含まれるセルを除外して平均値を計算したい場合、直接AVERAGE関数を使用することはできません。今回は、そのようなケースに対応するための「0を除いた平均値を求める方法」を2つ紹介します。初心者の方でも理解しやすいように、具体的な例を交えて説明します。

準備するデータ

以下の表を用意しました。この表で、A2:A6セルの数値から0を除いた平均値を計算することを考えます。

A B
1 数値 0を除いた平均値
2 0
3 5
4 10
5 20
6 15

方法1:IF関数と配列数式を利用する

この方法では、IF関数と配列数式を組み合わせて使います。以下の数式を用意します。

=AVERAGE(IF(A2:A6<>0, A2:A6))

この数式は、「A2:A6の範囲で、0でないセルの平均値を求める」という意味になります。

ただし、この数式は配列数式であるため、単にEnterキーを押すだけではなく、Ctrl + Shift + Enterキーを押す必要があります。これによりExcelはこの数式を配列数式として扱い、結果を出力します。

この数式をB2セルに入力し、Ctrl + Shift + Enterキーを押すと、B2セルには0を除いた平均値(この場合は15)が表示されます。

方法2:AVERAGEIFS関数を利用する

もう1つの方法として、AVERAGEIFS関数を使用する方法があります。AVERAGEIFS関数は、指定された条件を満たす範囲内の平均値を返す関数です。以下の数式を用意します。

=AVERAGEIFS(A2:A6, A2:A6, “<>0”)

この数式は、「A2:A6の範囲で0以外の値を持つセルの平均値を求める」という意味になります。

この数式をB2セルに入力し、Enterキーを押すと、B2セルには0を除いた平均値(この場合は15)が表示されます。

どちらの方法を使うべきか

配列数式とIF関数を組み合わせた方法は、より複雑な計算に対応できますが、記述が少し複雑になり、また、入力時に特別なキー操作(Ctrl + Shift + Enter)が必要になります。

それに対して、AVERAGEIFS関数は、指定した複数の条件を満たすセルの平均値を返すための専用関数で、その使用が直感的でわかりやすいです。

どちらの方法を使うかは、計算の複雑さや自分自身の好みによるところです。

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