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Excel 365 のスピル配列関数を紹介【目次】

「スピル配列関数」とは、Excelで導入された新しいタイプの関数で、関数の結果を元のセルから隣接するセルへ自動的に「スピル」(展開)する機能を持っています。この機能は、特にMicrosoft 365(旧Office 365)のExcelやExcel 2019以降のバージョンで利用できます。スピル配列関数を使用すると、複数の値を返す関数を一つのセルに入力するだけで、その結果が隣接する空いているセルに自動的に展開されます。

また、「スピル範囲演算子・#」を用いることで、生成された配列全体を別の数式で再利用することが可能になります。

以下に、Excelで使える代表的なスピル配列関数の一覧を紹介します。

(1)【データ生成・変換編】

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  1. SEQUENCE関数:数値シーケンス(連続データ)の生成
  2. RANDARRAY関数:ランダムな数値の配列生成
  3. TOROW関数:配列を一行に変換
  4. TOCOL関数:配列を一列に変換
  5. WRAPROWS関数:指定数ごとに配列を行で折り返し
  6. WRAPCOLS関数:指定数ごとに配列を列で折り返し

(2)【データ結合・操作編】

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2023年末時点で使えるExcel 365 のスピル配列関数を紹介(2)【データ結合・操作編】 Excel 365では、データの結合や操作を容易にするための便利なスピル配列関数がいくつかあります。これらの関数は、データの整理や分析を行う際に...
  1. VSTACK関数:垂直方向のデータ結合
  2. HSTACK関数:水平方向のデータ結合
  3. TAKE関数:配列の先頭から指定数の行/列を取得
  4. DROP関数:配列の先頭から指定数の行/列を除外
  5. CHOOSEROWS関数:指定行のみを含む配列を生成
  6. CHOOSECOLS関数:指定列のみを含む配列を生成
  7. EXPAND関数:配列を指定サイズに拡張

(3)【データベース・リスト操作編】

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2023年末時点で使えるExcel 365 のスピル配列関数を紹介(3)【データベース・リスト操作編】 Excel 365には、データを効率的に処理するための便利な関数が多数存在します。特にデータの抽出、フィルタリング、並べ替えに関連する関...
  1. データ抽出・フィルタリング関数
    1. FILTER関数:条件に基づくデータフィルタリング
    2. UNIQUE関数:重複のない値の抽出
    3. TEXTSPLIT関数:テキストの区切り文字による分割
  2. データ並べ替え関数
    1. SORT関数:データの並べ替え
    2. SORTBY関数:別の列や行に基づくデータ並べ替え
    3. 参考:SORT関数とSORTBY関数の違い

これらの関数は、データの分析、処理、および表示をより効率的に行うために設計されており、特に大量のデータを扱う際にその真価を発揮します。スピル配列関数を使用することで、複雑な配列式を使わずに複数の値を返す処理を簡単に記述できるようになり、Excelでの作業効率が大きく向上します。

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