配列(Excel)

Excelを使いこなす上で、「配列」の概念の理解は不可欠です。配列はデータの集合を効率的に処理するための強力なツールであり、日常の業務を自動化し、複雑なデータ分析を可能にします。この記事では、「要素」、「1次元配列(線形配列)」、「2次元配列(矩形配列)」といった基本的な用語を用いて、Excelにおける配列の概念について詳細に解説します。

要素

配列の基礎を成すのは「要素」です。要素とは、配列内の各データ点のことを指します。数値、文字列、日付など、Excelセルに入力できるあらゆるデータタイプが要素になり得ます。例えば、5, 10, 15 という数値の集合は、3つの要素を持つ配列と考えることができます。

配列

「配列」は1×5、8×1、4×7のような複数の要素で構成されるデータです。

「表」とは異なり結合や斜め罫線などは存在しません。

1次元配列(線形配列)

1次元配列は、要素が一列に並んだ形式です。これは「線形配列」とも呼ばれ、Excelで単一の行または列にデータが配置されている状態を指します。例えば、A列に月ごとの売上データが入力されている場合、このデータの集合は1次元配列として扱うことができます。

  • 列ベクトル: 「縦10×横1」のデータのような縦並びの1次元配列。A1:A10の範囲にデータがある場合、これは列ベクトルです。
  • 行ベクトル: 「縦1×横10」のデータのような横並びの1次元配列。A1:J1の範囲にデータがある場合、これは行ベクトルです。

2次元配列(矩形配列)

2次元配列は、要素が行と列の両方にわたって配置される形式です。これを「矩形配列」とも呼びます。Excelの表やデータシート全体が、この2次元配列の例になります。例えば、売上データが複数の行と列に渡って入力されている場合、このデータの集合は2次元配列として処理することが可能です。

「縦10×横8」のデータのような集合が2次元配列(矩形配列)となります。

配列の使用例

  • 合計の計算: SUM(A1:A10) は、A1からA10までの列ベクトル(1次元配列)の合計を計算します。
  • 平均の計算: AVERAGE(B2:D4) は、B2からD4までの範囲にある2次元配列の平均値を計算します。
  • 条件付き集計: SUMIFCOUNTIF などの関数を使用して、特定の条件を満たす配列内の要素の合計や個数を計算します。
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