数式内の始めかっこと終わりかっこが正しく対応していません

Excelで「数式内の始めかっこと終わりかっこが正しく対応していません。」と表示される場合、その数式に書かれている開き括弧「(」と閉じ括弧「)」の数が一致していないか、正しく配置されていないことが原因となっています。

原因

Excelの数式では、関数や計算式の中に括弧が使用されます。これらの括弧は常にペアで存在し、開き括弧「(」に対して閉じ括弧「)」がなければなりません。括弧の数が一致しない、または適切な位置にない場合、Excelはこのエラーメッセージを表示します。

対処方法

このエラーメッセージが表示されたら、以下の手順を試してみてください。

  1. エラーが表示されたセルの数式を確認します。Excelのセル上部にある数式バーを使うと、数式を見やすく編集することができます。
  2. 開き括弧「(」と閉じ括弧「)」の数を数え、それらが一致しているかを確認します。また、括弧が適切にネストされている(開き括弧が閉じ括弧の内側にある)ことも確認します。
  3. 必要に応じて括弧を追加または削除し、数式の括弧が正しく対応するようにします。

数式の括弧のバランスを取るのが難しい場合は、数式を部分的に削除または分解し、それぞれの部分が正しく括弧を閉じていることを確認するという手法もあります。その後、各部分を再結合して完全な数式を作成します。

失敗サンプル

=AVERAGE(10, 20, (30, 40)

この数式では、「AVERAGE」関数の引数として4つの値(10, 20, 30, 40)を与えていますが、閉じ括弧「)」が1つ足りないため、エラーメッセージが表示されます。

解説

この数式を修正するには、閉じ括弧「)」を追加して括弧の対応を正しくします。

修正後の数式

=AVERAGE(10, 20, (30, 40))

これで、エラーメッセージは表示されなくなり、数式として正しく機能します。

しかし、もし数式が「=AVERAGE(10, 20, (30, 40))」という形で意図しているならば、括弧の使用に問題があります。これは「AVERAGE」関数に対して3つの引数(10、20、そして「(30, 40)」という式)を与えていると解釈されます。Excelの数式では、括弧内の値をまとめるという概念はありません。そのため、「(30, 40)」という括弧内の式は意味をなしません。

正しく計算するためには、以下のように修正する必要があります。

修正後の数式(計算の意図に応じて)

=AVERAGE(10, 20, 30, 40)

これで、「AVERAGE」関数の引数として4つの値(10, 20, 30, 40)が正しく与えられ、期待した結果が得られます。

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