SUMIF/AVERAGEIFS関数などで使用できる検索条件/条件のパターン

SUMIF関数やAVERAGEIFS関数で使用できる検索条件/条件のパターン

SUMIF関数やAVERAGEIFS関数では、検索条件(条件)に様々なパターンを指定することができます。以下に、いくつかの一般的なパターンと、あいまいな条件設定やワイルドカードの指定方法について説明します。

対象の関数

この記事で紹介する検索条件は以下の関数で利用が可能です。

  • SUMIF/SUMIFS
  • COUNTIF / COUNTIFS
  • AVERAGEIF / AVERAGEIFS
  • MAXIFS / MINIFS

一般的な条件パターン

  • 数値や文字列の完全一致: 指定した数値や文字列に完全に一致するものを検索します。例: “100”、”東京”
  • 不等号を使った条件: 指定した数値より大きい、小さい、以上、以下、等しい、等しくないものを検索します。例: “>100″、”<=50″、”<>100”

ワイルドカードを使った条件パターン

ワイルドカードを使って、あいまいな条件設定を行うことができます。以下の2つのワイルドカードが使用できます。

  • アスタリスク (*) : 任意の文字列(0文字以上)に一致する。例: “東京*”(「東京」で始まる文字列に一致)
  • クエスチョンマーク (?) : 任意の1文字に一致する。例: “東?京”(「東」の後に任意の1文字、その後に「京」という文字列に一致)

ワイルドカードを使った条件パターンの例:

  • “*東京”:「東京」で終わる文字列に一致
  • “東?京”:「東」の後に任意の1文字、その後に「京」の文字列に一致
  • “東*京”:「東」の後に任意の文字列(0文字以上)、その後に「京」の文字列に一致
  • “東??京”:「東」の後に任意の2文字、その後に「京」の文字列に一致

ワイルドカードを含む検索条件を使ってSUMIF関数やSUMIFS関数を使用する際は、検索条件をダブルクォーテーションで囲んで指定します。

例: =SUMIF(A1:A10, “*東京”, B1:B10)

この例では、A1:A10の範囲内で「東京」で終わる文字列に一致するセルに対応するB1:B10のセルの値を合計します。

あいまいな条件指定のサンプル表

以下に、あいまいな検索条件とセル参照を組み合わせた計算のサンプル表と計算式を示します。

A B C D E
1 名前 性別 年齢 検索条件
2 山田 34 27
3 佐々岡 25
4 岸川 28
5 岡本 32
6 斎藤 27

このサンプルでは、次のような計算式を使用できます。条件演算子はダブルウォテーションマークで囲み、アンパサンド(&)を使ってセル参照とつないで使用します。

E1セルの値(27)以上の年齢を持つ人の平均年齢を計算する場合:

=AVERAGEIFS(C2:C6, C2:C6, ">="&E1)

E2セルの値(岡)を名前に含む人の平均年齢を計算する場合:

=AVERAGEIF(A2:A6, "*"&E2&"*", C2:C6)

これらの計算式は、それぞれ条件に一致する人の平均年齢を返します。

複数の条件を組み合わせる

SUMIFS関数を使うことで、複数の条件を組み合わせて検索することができます。条件は引数として順番に指定し、それぞれの条件範囲と条件を交互に入力します。

例: =SUMIFS(C1:C10, A1:A10, “東京”, B1:B10, “>50”)

この例では、A1:A10の範囲内で「東京」と一致するセルと、B1:B10の範囲内で50より大きい値のセルに対応するC1:C10のセルの値を合計します。

ワイルドカードを使用した条件も組み合わせることができます。

例: =SUMIFS(C1:C10, A1:A10, “*東京”, B1:B10, “>=10”)

この例では、A1:A10の範囲内で「東京」で終わる文字列に一致するセルと、B1:B10の範囲内で10以上の値のセルに対応するC1:C10のセルの値を合計します。

以上が、SUMIF関数やSUMIFS関数で使用できる検索条件/条件の一般的なパターンと、あいまいな条件設定やワイルドカードの指定方法についての解説です。これらの条件を組み合わせることで、様々なシチュエーションでのデータ集計が可能になります。

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