Excelの論理演算子について

Excelの論理演算子について

Excelでは、データを分析したり条件を満たすデータを検索したりする際に、論理演算子を使用します。この記事では、Excelで使用できる主な論理演算子とその使い方について説明します。

論理演算子とは

論理演算子は、真(TRUE)または偽(FALSE)の2つの値を持つ論理式に対して演算を行うための演算子です。主に条件判定や複数の条件を組み合わせる際に使用されます。Excelで使用できる主な論理演算子は以下の通りです。

  • 論理積(AND、*)
  • 論理和(OR、+)
  • 論理否定(NOT)

論理積(AND、*)

論理積は、二つの論理式が両方とも真(TRUE)である場合に真(TRUE)を返します。以下の例では、A1セルが1以上かつ5以下である場合に真(TRUE)を返します。

=AND(A1>=1, A1<=5)

使用例

論理積を用いて、特定の範囲内にある数値を検索することができます。例えば、以下の表において、年齢が20歳以上30歳以下の人を検索する場合、次のような式を使います。

A B C
1 名前 性別 年齢
2 山田 34
3 佐々木 25
4 鈴木 28

D2セルに以下の式を入力し、D3とD4にコピーします。

=AND(C2>=20, C2<=30)

この式により、佐々木さんと鈴木さんが20歳以上30歳以下であることがわかります。

論理和(OR、+)

論理和は、二つの論理式のうち少なくとも一方が真(TRUE)である場合に真(TRUE)を返します。以下の例では、A1セルが1以上または5以下である場合に真(TRUE)を返します。

=OR(A1>=1, A1<=5)

使用例

論理和を用いて、特定の条件を満たすいずれかのデータを検索することができます。例えば、以下の表において、性別が「男」または年齢が30歳以上の人を検索する場合、次のような式を使います。

A B C
1 名前 性別 年齢
2 山田 34
3 佐々木 25
4 鈴木 28

D2セルに以下の式を入力し、D3とD4にコピーします。

=OR(B2="男", C2>=30)

この式により、山田さんと鈴木さんが条件を満たすことがわかります。

論理否定(NOT)

論理否定は、論理式が真(TRUE)であれば偽(FALSE)を、偽(FALSE)であれば真(TRUE)を返します。以下の例では、A1セルが1でない場合に真(TRUE)を返します。

=NOT(A1=1)

使用例

論理否定を用いて、特定の条件を満たさないデータを検索することができます。例えば、以下の表において、年齢が30歳未満の人を検索する場合、次のような式を使います。

A B C
1 名前 性別 年齢
2 山田 34
3 佐々木 25
4 鈴木 28

D2セルに以下の式を入力し、D3とD4にコピーします。

=NOT(C2>=30)

この式により、佐々木さんと鈴木さんが条件を満たさないことがわかります。つまり、年齢が30歳未満であることがわかります。

まとめ

この記事では、Excelで使用できる論理演算子について解説しました。論理演算子を使用することで、複数の条件を組み合わせたデータの検索や判定が可能になります。論理演算子を理解し、データ分析や条件判定を効率的に行いましょう。

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