Excel VBA: Dir関数の解説と使用例

Dir関数は、指定したパスに一致するファイルやディレクトリの名前を返すExcel VBAの組み込み関数です。この関数を使うことで、ファイルシステムの探索やファイルの存在チェックをプログラム的に行うことが可能となります。

構文
使用例

構文

Dir関数の構文は以下の通りです：

    Dir(PathName, [Attributes as VbFileAttribute])

PathName: 検索したいファイル名やディレクトリ名、またはそのパターンを指定します。ワイルドカード（* や ?）も使用可能です。
Attributes: オプションの引数で、検索するファイルの属性を指定します。指定可能な値は VbFileAttribute 列挙体に定義されています。

使用例

以下のサンプルコードは、特定のディレクトリ内の全ての .txt ファイルの名前を列挙する例です。

    Sub ListTextFiles()
        Dim Path As String
        Dim FileName As String

        ' 対象とするディレクトリを指定
        Path = "C:\MyDocuments\"

        ' .txt ファイルを検索
        FileName = Dir(Path & "*.txt")

        ' 全ての .txt ファイルを列挙
        Do While FileName <> ""
            Debug.Print FileName
            FileName = Dir
        Loop
    End Sub

このコードを実行すると、VBAのデバッグウィンドウに “C:\MyDocuments\” ディレクトリ内の全ての .txt ファイル名が表示されます。

Dir関数は、ファイルの存在チェックやディレクトリの内容を一覧表示するための強力なツールとなります。その機能を利用して、ファイルやディレクトリの管理を効率化することが可能です。