#DIV/0!:エラー値解説

Excelで#DIV/0!エラーについて理解しよう

Excelを使っていると、時々「#DIV/0!」というエラー値に出くわすことがあります。この記事では、「#DIV/0!」エラーがどのような状況で発生し、どのように対処すべきかについて解説していきます。

#DIV/0!エラーとは

Excelの「#DIV/0!」エラーは、数値を0で除算しようとしたときに発生するエラーです。数学的には、0で割ることはできません。そのため、Excelではこのような計算が行われると、エラー値「#DIV/0!」が表示されます。

#DIV/0!エラーが発生するサンプル

以下に、Excelで「#DIV/0!」エラーが発生する具体的なサンプルを示します。

A B C
1 商品名 売上個数 売上金額
2 リンゴ 50 5000
3 バナナ 0 0

上記の表では、リンゴとバナナの売上個数と売上金額が記録されています。リンゴは50個売れて5,000円、バナナはまだ売れていないため、売上個数も売上金額も0です。

ここで、1個あたりの売上金額を求めるには、売上金額を売上個数で割る必要があります。リンゴの場合は、「=C2/B2」で計算できます。しかし、バナナの場合は、売上個数が0のため、「=C3/B3」で計算すると「#DIV/0!」エラーが発生します。

#DIV/0!エラーへの対処法

「#DIV/0!」エラーが発生した場合、IF関数やIFERROR関数を利用して、0で割る計算が発生しないように対処できます。以下に、IF関数とIFERROR関数を使用した対処法の例を示します。

IF関数を利用する方法

IF関数を使用して、「#DIV/0!」エラーが発生しないように計算式を変更することができます。以下のように、IF関数で条件分岐を行い、売上個数が0の場合は除算を行わず、別の値(ここでは0)を表示するようにします。

=IF(B3 <> 0, C3 / B3, 0)

上記の計算式では、B3が0でない場合(<>は「等しくない」を表す記号)、C3をB3で割ります。B3が0の場合は、計算せずに0を表示します。

IFERROR関数を利用する方法

IFERROR関数を使用することで、「#DIV/0!」エラーが発生した場合に、代わりに表示する値を指定できます。以下のように、IFERROR関数でエラーが発生した場合の値(ここでは0)を設定します。

=IFERROR(C3 / B3, 0)

上記の計算式では、C3をB3で割った結果がエラー(「#DIV/0!」エラーを含む)の場合、0を表示します。エラーが発生しない場合は、除算の結果を表示します。

まとめ

Excelの「#DIV/0!」エラーは、0で割る計算が行われた場合に発生します。このエラーを回避するためには、IF関数やIFERROR関数を利用して、0で割る計算が行われないようにすることができます。これらの関数を使って、エラーが発生しないような計算式を作成することで、スムーズに作業を進めることができます。

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