Excel で 日付が基準日以後・以前の件数 を数えたいときは、COUNTIFS 関数 を使うと整理しやすくなります。「4/3 以後の件数」、「4/3 以前の件数」、「今日以後の予定件数」 のような集計は、比較演算子と日付セルを組み合わせればそのまま作れます。
この記事では、COUNTIFS 関数で日付が以後・以前の件数を数える方法 を、日本語のサンプル表とスクリーンショット多め で順番に整理します。特に、基準日をセル参照で指定する形、TODAY 関数で今日以前・今日以後を数える形、担当者など他の条件を足す形、日時付きデータで取りこぼさない考え方 までまとめて確認できます。
記事内の画像は、クリックすると拡大して確認できます。数式バーや行番号を見ながら読みたいときに使ってください。
- 最初に覚える式は
=COUNTIFS(B5:B12,">="&G5)と=COUNTIFS(B5:B12,"<="&G5)です。 - 今日基準にしたいときは
TODAY()を組み合わせます。 - 元データが日時付きなら
<=終了日ではなく<終了日+1を検討します。
サンプルファイルをダウンロードする
この記事で使っている日本語サンプル表を、そのまま試したい場合はこちらです。
シートは 以後、以前、TODAY、複数条件、日時付き に分けています。スクリーンショットと同じ配置で確認したいときに使いやすいようにしてあります。
配布用ファイルは、アップロード前に Excel のドキュメントのプロパティと個人情報を削除した状態で保存しています。
COUNTIFSで日付が以後・以前の件数を数える基本形
日付が 基準日以後 の件数を数える基本形は次です。
=COUNTIFS(B5:B12,">="&G5)日付が 基準日以前 の件数を数えるなら、比較演算子だけを変えます。
=COUNTIFS(B5:B12,"<="&G5)ポイントは、比較演算子だけを単独で書かず、">="&G5 や "<="&G5 のように & で日付セルとつなぐことです。ここを押さえると、日付条件をセル側で差し替えられるようになります。

基準日以後の件数を数える
まずはもっとも基本的な、基準日以後 の件数です。今回のサンプルでは、B 列に受注日、G5 に基準日 2026/4/3 を入れています。
=COUNTIFS(B5:B12,">="&G5)この形なら、4/3 当日を含めて、その日以後に入るレコード を数えられます。「以後」なので当日を含む、という点が大事です。もし 4/3 より後 だけにしたいなら、>= ではなく > を使います。

実務では、受付日が基準日以後の件数、期限日が今日以後の件数、申込日がキャンペーン開始日以後の件数 のような使い方が多いです。COUNTIF でも 1 条件なら書けますが、あとから他の条件を足したくなったときは COUNTIFS の方が自然です。
基準日以前の件数を数える
反対に、基準日以前 の件数を数えるなら次です。
=COUNTIFS(B5:B12,"<="&G5)こちらは 4/3 当日を含めて、それ以前 を数える形です。未処理案件のうち 締切以前に入っているもの、更新日以前の古いレコード、対象日以前の履歴件数などを見たいときに使いやすいです。

もし 当日を含めたくない なら、以前 ではなく より前 に切り替えて、比較演算子を < にします。含むか含まないか は、<= と < の違いで決まります。
セル参照を使うときは比較演算子と結合する
このテーマでつまずきやすいのは、比較演算子をセル参照とどうつなぐか です。COUNTIFS では、比較演算子と日付セルを 1 つの条件文字列として作る必要があります。
たとえば、G5 の日付以後なら次の形です。
=COUNTIFS(B5:B12,">="&G5)G5 の日付以前なら次の形です。
=COUNTIFS(B5:B12,"<="&G5)つまり、記号だけをクォーテーションに入れてから、セル参照を & で足す、と覚えると分かりやすいです。=COUNTIFS(B5:B12,>=G5) のようには書けません。
関数の引数ダイアログで見ると、検索条件範囲1 に B5:B12、検索条件1 に ">="&G5 が入っている形です。式の組み立てが曖昧なときは、この画面で確認すると理解しやすくなります。

COUNTIFSとTODAY関数で今日以前・今日以後を数える
基準日を固定値ではなく 今日 にしたい場合は、TODAY 関数 を使います。締切管理や、今日以降の予定件数を見たいときに便利です。
今日以前を数える例:
=COUNTIFS(B5:B11,"<="&TODAY())今日以後を数える例:
=COUNTIFS(B5:B11,">="&TODAY())この書き方のよいところは、ブックを開いた日ごとに自動で結果が更新される ことです。毎日見直す表なら、基準日セルを手で直すより扱いやすいことが多いです。

なお、今日より後 だけを数えたいなら >TODAY()、今日より前 だけなら <TODAY() に変えます。ここでも 含むか含まないか は、= の有無で決まります。
COUNTIFSで日付条件に担当者など他の条件も足す
COUNTIFS を使う大きなメリットは、日付条件に別の条件を足しやすい ことです。たとえば「基準日以後」だけでなく、担当が佐藤のレコードだけ に絞って件数を出したいなら、次のように書けます。
=COUNTIFS(B5:B12,">="&G5,C5:C12,G7)この式では、B 列に対して 基準日以後、C 列に対して 担当が G7 の値と一致 という 2 条件を同時にかけています。COUNTIF 1 本ではここまで自然には書けません。

たとえば、「4/3 以後に入った佐藤担当案件の件数」、「今日以前で未完了の件数」、「月初以後で状態が進行中の件数」 のように、条件を足していくと、現場で見たい数字に近い表を作りやすくなります。
COUNTIFSで日時付きデータを数えるときの注意点
ここは少し注意が必要です。見た目が日付でも、実際には 日時 が入っている列では、終了日以前 を単純に <=終了日 で書くと、終了日当日の時刻付きデータ を取りこぼすことがあります。
誤りやすい形:
=COUNTIFS(B5:B10,"<="&G5)より安全な形:
=COUNTIFS(B5:B10,"<"&G5+1)後者は、終了日の翌日未満 という条件にしているので、4/3 19:10 のような値も取り込みやすくなります。「日付だけのつもりで集計しているが、元データは時刻付き」 というケースでは特に重要です。

<=終了日 より <終了日+1 の方が実務で崩れにくいです。期間内を数えたいときは別の形にする
この記事は 以後・以前の 1 方向条件 を中心にしています。もしやりたいことが 開始日以上かつ終了日以下 のような 期間内 集計なら、式は次の形になります。
=COUNTIFS(B4:B11,">="&G3,B4:B11,"<="&G4)つまり、以後・以前の片側条件 と、期間内の両側条件 は分けて考えた方が分かりやすいです。期間内をまとめて見たい場合は、ExcelでCOUNTIFS関数を使って日付が期間内の件数を数える方法 の方が直接目的に合います。
COUNTIFとCOUNTIFSの使い分け
| やりたいこと | 使う関数 | 考え方 |
|---|---|---|
| 日付が基準日以後を 1 条件だけで数える | COUNTIF でも可 | 単純な 1 条件なら COUNTIF でも書ける |
| 日付が基準日以後・以前を、あとで条件追加したい | COUNTIFS | 担当者や状態を足しやすい |
| 開始日以上かつ終了日以下の期間内を数える | COUNTIFS | 同じ列へ 2 条件をかける |
今は 1 条件だけでも、あとで条件を足しそうなら COUNTIFS で始めておく と、式の組み替えが少なく済みます。今回のテーマはその代表例です。
よくあるミス
- 比較演算子とセル参照をつないでいない
">="&G5や"<="&G5の形が必要です。 - 「以後」と「より後」を取り違える
>=は当日を含み、>は当日を含みません。 - 「以前」と「より前」を取り違える
<=は当日を含み、<は当日を含みません。 - 見た目は日付でも文字列になっている
正しい日付型で入っているかを確認してください。 - 日時付きデータに
<=終了日を使ってしまう
終了日当日の時刻付きデータを含めたいなら<終了日+1も検討します。
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- COUNTIFS 関数の基本解説
まとめ
COUNTIFS 関数で日付が以後・以前の件数を数えるときは、">="&日付セル、"<="&日付セル の形が基本です。そこから TODAY 関数に切り替えたり、担当者条件を足したり、日時付きデータでは 翌日未満 の考え方に切り替えたりすると、実務でもそのまま使いやすくなります。
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