折れ線グラフの特徴

どのシーンで折れ線グラフを使うべきか

「折れ線グラフ」は、データの連続的な変動を視覚化するためのグラフの一種です。時間の経過による値の変化(時間系列データ)を表現するのに特に適しています。例えば、月ごとの売上や、年間の気温変化などを示すのによく使用されます。

折れ線グラフの作成は以下のようになります:

  1. X軸(水平軸)には通常、時間(例:月、年)などの連続的な変数が配置されます。
  2. Y軸(垂直軸)には観察したい値(例:売上高、気温)が配置されます。
  3. 各時点での値に基づいて点がプロット(描かれ)され、隣接する点は線で結ばれます。

なぜ「折れ線グラフ」が適しているかというと、時間を経た変化のパターンやトレンドを明瞭に可視化することができるからです。急激な変動や周期的なパターン(季節性など)も視覚的に捉えやすく、比較的直感的に理解することが可能です。

一方、「縦棒グラフ」や「横棒グラフ」(一般的にはバーグラフと呼ばれる)は、カテゴリー間の比較を視覚化するのに適しています。例えば、異なる製品カテゴリーの売上比較や、異なる年齢層の人口分布などを表現するのに適しています。

「円グラフ」は全体の中の各部分の割合を視覚化するのに使用されます。例えば、全売上の中で各製品が占める割合などを示すのに適しています。

どのグラフを使うべきかは、何を伝えたいか、どのようなデータを扱っているかによります。データとメッセージに最も適したグラフを選択することが重要です。

折れ線グラフを使うべき具体的なシーン

折れ線グラフを使用するのに適している具体的なシーンは以下のようなものが考えられます:

  1. 月次売上の追跡:会社や店舗の売上が時間と共にどのように変化しているかを視覚的に理解するのに折れ線グラフは非常に有用です。特定の月に売上が増えたり減ったりした理由を追求する手がかりとなることもあります。
  2. 気温の季節変動の観察:一年を通じての気温の変動を折れ線グラフに描くことで、季節の変化を視覚的に理解しやすくなります。
  3. 株価のトレンド分析:日々の株価の変動を折れ線グラフで表すことで、価格の上昇傾向や下降傾向を視覚的に捉えることができます。
  4. ウェブサイトの訪問者数の分析:日々または月々のウェブサイトへの訪問者数を折れ線グラフで描くことで、訪問者数が増加しているか、または減少しているかを容易に理解することができます。また、マーケティングキャンペーンやウェブサイトの改良が訪問者数にどのように影響したかを分析するのにも役立ちます。
  5. 製品の生産量の追跡:時間とともに製品の生産量がどのように変化しているかを視覚化するために折れ線グラフを使用することができます。これは、生産効率の改善または生産問題の特定に役立ちます。
  6. 病院の入院患者数の分析:季節や特定のイベント(例えばパンデミック)による入院患者数の変動を追跡するために折れ線グラフを使用することができます。

これらのシナリオではすべて、時間の経過に伴う値の変化を分析する必要があり、そのため折れ線グラフが適しています。

エクセルで折れ線グラフを作ってみよう

それでは、月ごとの売上を表すデータを使用して、折れ線グラフを作成する方法を説明しましょう。

まず、以下のような形のデータを作成します:

売上(万円)
1月 500
2月 600
3月 550
4月 700
5月 650
6月 750
7月 800
8月 850
9月 900
10月 950
11月 1000
12月 1100

このデータを使って、エクセルで折れ線グラフを作成する手順は以下の通りです:

  1. データの選択:まず、グラフを作成したいデータをエクセルのシート上で選択します。この場合、月と売上の列を含む全ての行を選択します(A2:B13、見出しも含めるのがポイント)。
  2. グラフの挿入:次に、エクセルの上部メニューから「挿入」を選択し、グラフのセクションから「折れ線グラフ」を選択します。様々な折れ線グラフのスタイルがありますが、ここではシンプルな「折れ線グラフ」を選びましょう。
  3. グラフの調整:折れ線グラフがシートに挿入されたら、グラフのタイトルを適切なものに変更したり、軸のラベルを追加したりすることでグラフを調整します。これはエクセル上部メニューの「グラフのデザイン」タブを使って行えます。

以上の手順に従って操作を行うことで、月ごとの売上の変化を表す折れ線グラフをエクセルで作成することができます。エクセルでグラフを作成する時は、データが適切に入力されていることを確認することが重要です。また、作成したグラフは自身の解析やプレゼンテーションのために使用できます。

 

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました