Excel VBAのEntireRowプロパティについて

Excel VBAにおけるEntireRowプロパティは、特定のセルまたは範囲に属する行全体を参照するために使用されます。これは、データ分析や整理時に特定の行全体に対して操作を行いたい場合に非常に便利です。

基本的な使用法

以下に基本的な使用法を示します:

Range("A1").EntireRow

このコードは、”A1″セルが属する全行を参照します。これにより、例えば全行の書式設定を変更する等の操作が可能となります。

サンプルコード1: 特定の行全体の書式を変更する

Sub ChangeEntireRowFormat()
    Range("B2").EntireRow.NumberFormat = "#,##0.00"
End Sub

このサンプルコードでは、EntireRowプロパティを使って”B2″セルが属する全行を参照し、その数値書式を変更します。このコードにより、2行目全体の数値が「#,##0.00」の書式（小数点以下2桁、3桁毎のカンマ区切り）で表示されます。

サンプルコード2: 特定の行全体を削除する

Sub DeleteEntireRow()
    Range("C3").EntireRow.Delete
End Sub

このサンプルコードでは、EntireRowプロパティを使って”C3″セルが属する全行を参照し、その行を削除します。このコードにより、3行目全体が削除されます。

まとめ

この記事では、Excel VBAのEntireRowプロパティについて、その基本的な使い方と一般的な使用例を通じて解説しました。このプロパティは、特定の行全体に対して操作を行う際に非常に役立つツールです。