RAND関数の詳細解説(Excel)

Excel RAND関数の使い方

この記事では、Excelの「RAND関数」の使い方について解説します。RAND関数は、0以上1未満の範囲内でランダムな小数を生成する関数です。乱数を利用したシミュレーションや確率的な分析など、さまざまな場面で活用できます。

RAND関数の構文

RAND関数の構文は非常にシンプルです。引数は必要ありません。

RAND()

RAND関数の使い方

それでは、具体的な例を用いてRAND関数の使い方を見ていきましょう。

例1: ランダムな小数の生成

A1セルに以下の計算式を入力してください。

=RAND()

この計算式を実行すると、A1セルに0以上1未満のランダムな小数が表示されます。この値は、シートを再計算するたびに変わります。

例2: 1~10の範囲内でランダムな整数を生成する

RAND関数を使って、特定の範囲内でランダムな整数を生成することもできます。例えば、1~10の範囲内でランダムな整数を生成したい場合、次のような計算式を使います。

=INT(RAND() * 10) + 1

この計算式では、まずRAND関数で生成したランダムな小数に10を掛け、その後INT関数で小数部分を切り捨てて整数にします。最後に1を足すことで、1~10の範囲内の整数が得られます。

例3: 表の各セルにランダムな値を入力する

RAND関数を使って、表の各セルにランダムな値を入力することもできます。以下の例では、3×3の表に0以上1未満のランダムな小数を入力しています。

A B C
1 =RAND() =RAND() =RAND()
2 =RAND() =RAND() =RAND()
3 =RAND() =RAND() =RAND()

表の各セルに計算式「=RAND()」を入力すると、それぞれのセルに0以上1未満のランダムな小数が表示されます。シートを再計算するたびに、各セルの値が更新されます。

例4: 指定した確率で真偽値を生成する

RAND関数を使って、指定した確率で真偽値(TRUEまたはFALSE)を生成することもできます。例えば、70%の確率でTRUEを、30%の確率でFALSEを生成したい場合、次のような計算式を使います。

=RAND() < 0.7

この計算式では、まずRAND関数で生成したランダムな小数が0.7より小さいかどうかを判定しています。ランダムな小数が0.7より小さい場合、計算式はTRUEを返し、そうでない場合はFALSEを返します。

まとめ

この記事では、ExcelのRAND関数について解説しました。RAND関数は0以上1未満の範囲内でランダムな小数を生成する関数で、乱数を利用したシミュレーションや確率的な分析などに活用できます。構文は非常にシンプルで、引数は必要ありません。さまざまな応用例を試してみて、RAND関数の使い方をマスターしましょう。

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