FLOOR.MATH関数の詳細解説(Excel)

ExcelのFLOOR.MATH関数の使い方

ExcelのFLOOR.MATH関数は、数値を指定した基準値の倍数に切り捨てる際に使用します。この記事では、FLOOR.MATH関数の使い方について説明します。

FLOOR.MATH関数の構文

FLOOR.MATH関数の構文は以下のとおりです。

FLOOR.MATH(数値, 基準値, モード)

引数

  • 数値:切り捨てる対象の数値です。
  • 基準値:切り捨てる際の基準値の倍数を指定します。省略した場合、既定値は1です。
  • モード:切り捨てる方向を指定します。省略した場合、既定値は0です。0を指定すると、数値が正の場合は0に向かって切り捨て、数値が負の場合は0から遠ざかる方向に切り捨てます。-1を指定すると、0から遠ざかる方向に切り捨てます。

FLOOR.MATH関数の使用例

以下に、ExcelのFLOOR.MATH関数を使った切り捨ての計算例を示します。

例題1:6.7を1の倍数に切り捨てる。

=FLOOR.MATH(6.7, 1)

この計算式を入力すると、結果として6が得られます。

例題2:-6.7を1の倍数に切り捨てる。

=FLOOR.MATH(-6.7, 1)

この計算式を入力すると、結果として-7が得られます。

例題3:6.7を2の倍数に切り捨てる。

=FLOOR.MATH(6.7, 2)

この計算式を入力すると、結果として6が得られます。6は2の倍数であるため、切り捨て後も値が変わりません。

例題4:-6.7を2の倍数に切り捨てる。

=FLOOR.MATH(-6.7, 2)

この計算式を入力すると、結果として-8が得られます。

注意点

FLOOR.MATH関数は、数値と基準値の引数が必要です。モードの引数は省略可能ですが、切り捨て方向を変更したい場合は指定する必要があります。また、基準値に0を指定するとエラーが発生します。基準値を0以外の数値に設定することで正しく計算が行われます。

応用例:割引価格を求める

FLOOR.MATH関数は、実用的な場面でも活用できます。例えば、商品の価格を10の倍数に切り捨てて割引価格を求める場合を考えます。

商品価格:245円、割引基準値:10

=FLOOR.MATH(245, 10)

この計算式を入力すると、結果として240が得られます。商品の価格が245円の場合、10の倍数に切り捨てることで割引価格が240円になります。

まとめ

ExcelのFLOOR.MATH関数は、数値を指定した基準値の倍数に切り捨てるために使用する関数です。数値、基準値、モードの引数を指定することで、柔軟に切り捨て処理を行うことができます。商業的な場面やデータ処理など、さまざまな用途で活用できるため、ぜひ理解しておくことが重要です。

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