ExcelのDSTDEV関数の使い方

ExcelのDSTDEV関数は、指定した条件に一致するデータの標本標準偏差を計算する関数です。この記事では、DSTDEV関数の使い方について説明します。

DSTDEV関数の構文

DSTDEV関数の構文は以下の通りです。

DSTDEV(データベース, フィールド, 検索条件)

各引数の説明は以下のとおりです。

• データベース：データの範囲を指定します。最初の行には、各列のラベル（フィールド名）を含める必要があります。
• フィールド：標準偏差を計算する列を指定します。列のラベル（フィールド名）または列番号（最初の列を1とする）を使用できます。
• 検索条件：計算対象となるデータを絞り込む条件を指定します。検索条件は、データベースと同じ列数の範囲で、条件を入力した行数分の範囲になります。

DSTDEV関数のサンプル

以下の表を例に、DSTDEV関数の使い方を説明します。

検索条件を以下のように設定します。

この条件を用いて、男性の年齢の標本標準偏差を求めるには、以下のようにDSTDEV関数を使用します。

=DSTDEV(A1:C4, "年齢", A1:C2)

この計算式では、データベースにA1:C4の範囲、フィールドに「年齢」、検索条件にA1:C2の範囲を指定しています。この式を実行すると、男性の年齢の標本標準偏差が計算され、約4.243という値が返ります。

注意点

DSTDEV関数は、指定した条件に一致するデータが2つ以上存在しないと、標本標準偏差を計算できません。その場合、関数は「#DIV/0!」エラーを返します。条件に一致するデータが1つしかない場合は、DSTDEVP関数を使用して母集団標準偏差を求めることができます。

まとめ

ExcelのDSTDEV関数は、指定した条件に一致するデータの標本標準偏差を計算するための関数です。データベース、フィールド、検索条件の3つの引数を指定して、特定の条件に一致するデータの標準偏差を求めることができます。初心者にもわかりやすい解説とサンプルを通じて、DSTDEV関数の使い方を理解できることでしょう。