Excel で毎回同じ見た目やシート構成から始めたいとき、Book.xltx や Sheet.xltx をどう設定すればよいか迷うことがあります。
この記事では、Excel の既定テンプレートとして使う Book.xltx と Sheet.xltx の設定方法をまとめました。XLSTART フォルダーの場所、使い分け、うまく効かないときの確認ポイントまで実務向けに整理しています。
結論だけ先に言うと、Excel 全体の新規ブックの初期状態をそろえたいなら Book.xltx、新しく挿入するシートの初期状態をそろえたいなら Sheet.xltx を XLSTART フォルダーに置くのが基本です。
この記事は Windows の Excel デスクトップアプリを前提にしています。
Book.xltx・Sheet.xltx とは
Microsoft サポートでは、すべての新しいブックで使う設定を保存したいときはブックを Book.xltx として保存し、新しく挿入するワークシートで使う設定を保存したいときはシートを Sheet.xltx として保存すると案内されています。
つまり、役割は次のように分かれます。
Book.xltx: 新しいブック全体の初期状態をそろえるSheet.xltx: 新しく追加するシートの初期状態をそろえる
通常のテンプレート形式そのものを整理したい場合は、Excelのxlsx・xlsm・xltx・xltmの違い【通常ブックとテンプレートの使い分け】 もあわせて確認すると分かりやすいです。
XLSTART フォルダーの場所を確認する
Microsoft サポートでは、Book.xltx や Sheet.xltx を XLSTART フォルダーへ保存して使う流れが案内されています。
実際のパスは環境で少し違うことがありますが、検証環境の Microsoft 365 版 Excel デスクトップアプリで StartupPath を確認したところ、%AppData%\Microsoft\Excel\XLSTART でした。Windows の Excel デスクトップアプリで設定するときは、まず自分の環境の XLSTART を確認しておくと安全です。
この考え方は Microsoft 365 だけでなく、Excel 2016 以降や Excel 2019 / 2021 などの買い切り版デスクトップアプリでも大きくは同じです。

Book.xltx と Sheet.xltx を置くイメージです。実際のパスは環境で異なる場合があります。XLSTART に既定テンプレートを置くときは、既存の Book.* や Sheet.* がすでにないかも先に確認しておく方が安全です。
Book.xltx を設定する手順
Book.xltx は、新しいブック全体の出発点をそろえたいときに使います。見出しの行高、列幅、書式、シート構成、印刷設定などをまとめてそろえたいときに向いています。
- 空白ブックを開く
- 列幅、行高、書式、シート構成、印刷設定などを整える
- サンプル値や個人情報が残っていないか確認する
ファイル→名前を付けて保存から Excel テンプレート形式で保存する- ファイル名を
Book.xltxにしてXLSTARTに保存する - Excel を閉じて開き直す
マクロを含まない既定テンプレートなら Book.xltx が基本です。マクロ付きのテンプレート運用そのものは、Excelテンプレート(xltx・xltm)の作り方と使い方 にまとめています。
Sheet.xltx を設定する手順
Sheet.xltx は、新しくシートを追加したときの初期状態をそろえたいときに使います。たとえば、毎回同じ見出しや列幅の入力シートを増やしたい場面で便利です。
- シート 1 枚だけのブック、または基準にしたいシートを用意する
- 見出し、列幅、セルの書式、入力欄、印刷設定などを整える
- サンプル値や案件固有の文字を外す
ファイル→名前を付けて保存から Excel テンプレート形式で保存する- ファイル名を
Sheet.xltxにしてXLSTARTに保存する - Excel を開き直して確認する
新しいブック全体をそろえたいなら Book.xltx、追加するシートだけをそろえたいなら Sheet.xltx と考えると整理しやすいです。
うまく効かないときの確認ポイント
Book.xltx や Sheet.xltx が思ったように効かないときは、次の点を順に確認すると切り分けしやすくなります。
- ファイル名が正確に
Book.xltx/Sheet.xltxになっているか - 保存先が自分の環境の
XLSTARTか - Excel を開きっぱなしにしたまま保存していないか
- 既存の
Book.*やSheet.*が重複していないか - すでに作成済みのブックやシートへ自動でさかのぼって反映される前提にしていないか
テンプレートを直しても既存ファイルが自動で全部変わるわけではありません。この考え方は テンプレートを更新したとき既存ファイルへどう反映するか に詳しくまとめています。
Book.xltx と Sheet.xltx の使い分け
ざっくり言うと、次のように使い分けると分かりやすいです。
- 新しいブックを開いたときの土台をそろえたい →
Book.xltx - あとから追加するシートの土台をそろえたい →
Sheet.xltx - 完成版ブックや配布版そのものを保存したい →
xlsxやxlsm
Book.xltx や Sheet.xltx は、あくまで新規作成の出発点です。完成版や配布版は別ファイルとして管理する方が混乱を減らしやすく、版の考え方は 最終版・配布版・元データ版の違いと管理方法【Word・Excel・PowerPoint】 にもつながります。
コピペ用チェックリスト
設定前後に確認しやすいよう、チェックリストも置いておきます。
項目 確認内容 推奨
対象 新しいブック全体なら Book.xltx / 新しいシートなら Sheet.xltx 必須
保存先 XLSTART フォルダーに保存する 必須
ファイル名 Book.xltx または Sheet.xltx にする 必須
事前確認 既存の Book.* / Sheet.* がないか確認する 推奨
テンプレート内容 サンプル値や個人情報を残さない 必須
反映確認 Excel を閉じて開き直してから確認する 必須
既存ファイル すでに作成済みのブックへ自動反映される前提にしない 必須既定テンプレート設定表をダウンロード
設定手順、使い分け、確認ポイントをまとめた Excel ファイルも用意しました。
参考
- Microsoft サポート: すべての新しいブックで使用するセル スタイルを保存する
- Microsoft サポート: Excel 起動時に特定のブックまたはテンプレートを自動的に開く
- Microsoft サポート: ブックをテンプレートとして保存する
- Microsoft サポート: テンプレートを作成する
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