Select Caseステートメント 解説(Excel VBA)

Select Case ステートメントの解説(VBA)

概要

Select Case ステートメントは、複数の条件を順に評価し、最初に真となる条件のコードブロックを実行するVBAの制御構造です。If…ElseIf…Else ステートメントの代わりに使用することで、コードが読みやすく、効率的になります。

意義

複数の条件を評価する際、If…ElseIf…Else ステートメントを使用するとコードが複雑になることがあります。Select Case ステートメントを使用することで、条件のグループを明確にし、コードの可読性と保守性を向上させることができます。

構文

Select Case 対象の式
    Case 値1
        ' 値1に一致する場合の処理
    Case 値2
        ' 値2に一致する場合の処理
    Case Else
        ' どの条件にも一致しない場合の処理
End Select

パーツ

  • Select Case: 評価する式を指定します。
  • Case: 評価する値または範囲を指定します。
  • Case Else: どの条件にも一致しない場合に実行されるコードブロックを指定します。
  • End Select: Select Case ステートメントの終了を示します。

サンプルプロシージャ

Sub EvaluateGrade()
    Dim score As Integer
    Dim grade As String

    score = 85

    Select Case score
        Case Is >= 90
            grade = "S"
        Case Is >= 80
            grade = "A"
        Case Is >= 70
            grade = "B"
        Case Is >= 60
            grade = "C"
        Case Else
            grade = "D"
    End Select

    MsgBox "成績: " & grade
End Sub

関連するステートメントや関数

If…Then…Else: 条件に応じて異なるコードブロックを実行するステートメント。

注意事項

  • Select Case ステートメントでは、評価される条件は上から順に評価され、最初に真となる条件のコードブロックが実行されます。そのため、条件の順番に注意が必要です。
  • Case Else はオプションですが、どの条件にも一致しない場合の処理を明示的に記述するために使用すると良いでしょう。

上記の内容はVBAでのSelect Caseステートメントに関する基本的な情報を元にしたものです。具体的な使用ケースやより詳細な情報が必要な場合は、公式ドキュメントや参考書をご参照ください。

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