CUMIPMT関数の詳細解説(Excel)

Excel CUMIPMT関数の使い方

今回は、Excelの「CUMIPMT関数」の使い方について解説します。この関数は、与えられた期間の間に支払われる利息の合計を計算する際に利用されます。

CUMIPMT関数の構文

まずは、CUMIPMT関数の構文を確認しましょう。

CUMIPMT(利率, 期間, 現在価値, 開始期, 終了期, 支払期日)

引数には以下の値を入力します。

  • 利率:ローンや投資の利率を表します。年率の場合は、年間の利率を支払い回数で割った値を入力します。
  • 期間:ローンの支払い回数や投資期間を表します。
  • 現在価値:ローンの元金や投資の現在価値を表します。
  • 開始期:計算対象期間の開始期を表します。
  • 終了期:計算対象期間の終了期を表します。
  • 支払期日:支払いが行われる期日を表します。始値(0)または末値(1)を入力します。

利息の合計を計算する例

それでは、CUMIPMT関数を使って、ローンの利息の合計を計算する例を見ていきましょう。

例として、以下の条件でローンを組んだとします。

  • 年率:5%
  • 期間:10年(120回の支払い)
  • 元金:1,000,000円
  • 支払いは月末
  • 計算対象期間:1年目の支払い(1回目から12回目)

これらの条件で、1年目の利息の合計を求めるには、以下のようにCUMIPMT関数を使用します。

=CUMIPMT(0.05/12, 120, 1000000, 1, 12, 1)

この計算式によって、1年目の利息の合計が得られます。結果は「-50,539.37」となります(マイナスは支払いを意味しています)。

ローン利息計算シートの例

それでは、ローン利息計算シートを作成し、CUMIPMT関数を利用して計算結果を表示する方法を見ていきましょう。

以下のようなシートを想定します。

A B
1 年率 5%
2 期間(回数) 120
3 元金 1,000,000
4 開始期 1
5 終了期 12
6 支払期日 末値
7 1年目の利息合計

このシートで1年目の利息合計を求めるには、以下のようにCUMIPMT関数を入力します。

=CUMIPMT(B1/12, B2, B3, B4, B5, 1)

これにより、1年目の利息合計が「-50,539.37」と表示されます。

まとめ

今回は、ExcelのCUMIPMT関数の使い方について解説しました。CUMIPMT関数は、与えられた期間の間に支払われる利息の合計を計算する際に利用されます。引数には利率、期間、現在価値、開始期、終了期、支払期日を入力します。様々なローンや投資の利息計算に活用できるため、ぜひマスターしておきましょう。

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